こんにちは。ハートフルスタッフ、ブログ担当のオギーです。
今回も前回と引き続き、妻の兄と父のわだかまりを解消するという仕事の話です。
続編になるのでまだ前回の投稿をご覧になっていない方は「初挑戦!(第1章)」
をご覧ください。

親側の意見

12/29に僕は妻の兄の話を聞いてきました。そしてその日の20時ごろ妻の実家につきました。
正直、もう3~4時間のカウンセリングと田舎道の運転でヘトヘトでした。
正月休みはまだまだあるし、今日はこの話はしないでゆっくりしよう。
そう思っていました。そしてダイニングテーブルに座りほっとしようとした時です。
父「今日は兄のところに行ってきたんだろう?」
まさか、始まる?
父「あの5月の出来事をまだ引きずってるのは俺は納得がいかんのや。」
しゃーない。やるしかねえか。
僕「お父さん、お兄さんから全部話を聞いてきました。結論から言ってあれは引き金でしかありません。」
お父さんは少しびっくりしたようです。でも僕にはやりかたがありました。
最初にお父さんの心理分析を取ってから事情聴取をし、それからお兄さんの思いを伝えるつもりでいます。
でも、お父さんはもう結論を早くよこせと言わんばかりの話をしてきます。
僕「お父さん、先にお兄さんの意見を伝えては今のお父さんのフラットな意見が聞けません。だからまずあの時のお父さんの心境を聞かせてください。」
僕はお父さんにたてつきました。そして事件が起きた時のお父さんの気持ちを聞きました。
お父さんは答えを急いでいます。ダメだ。これ以上引っ張れない。

僕がやってしまった失敗

お父さんは結論を急いでいるのでもう冷静に聞き取りができない。
お父さんの心理分析を取ることなく、お兄さんが小さいころから思っていたことを僕は話しました。
初めて聞くことだったのでしょう。お父さんはびっくりしたようなショックだったのかなんとも言えない反応。自分はそんなつもりで育てたわけじゃない。そう僕に話してきました。
僕「お父さんのおっしゃりたいことはわかります。ただこれは受け取り手の解釈ですから。」
もうこの時点で日付を超えています。何時間も話し込みました。
父「今日はもう風呂に入る」
やれやれ。今日は終わった。

そして次の日のこと。お父さんの様子が何かおかしい。
妻(娘)と昼にしょうもないことで小競り合い。
意地になって部屋から出てこなかったり、晩ご飯の時間帯はいつもみんなで話をするのに寝ていたり。
あれーいつもこんなんじゃないよな。
はっ!もしかして?昨日の?
僕は自分の失敗に気づきました。
お兄さんの気持ちをストレートに伝えすぎてお父さんを傷つけてしまったのです。
本人に聞いたわけではないので事実かはわかりませんが。
言葉は選んだつもりでいましたが僕は心理分析を取り損ねたのでお父さんの受け取り方がわかりません。
心理分析を取っていれば僕の言葉を性格的にどう受け取るかがわかるのに。
しまった。反省しました。
お父さんが通常モードに戻るのに2日ほどかかりました。

お父さんの心の中は

お父さんの機嫌が戻るまでの間にお母さんの心理分析を取ったりカウンセリングを行いました。
お父さんほどではありませんがお兄さんはお母さんにも思っていたことがあったようで伝えました。
お父さんがいつも通りに戻ったのを感じたのでお父さんの心理分析を取り、第二ラウンドが始まります。
あーそっかあ、こんなグラフならそりゃ僕の言葉は受け止められないよな。
僕「お父さんはこういう性格です。こういう考え方の特徴があります。どうです?」
父「そうだな。当たっとる」
僕はお父さんの過去をある程度は知っていましたが改めて気持ちの部分も含め聞こうとしました。
でも、あまり思い出せないと言います。きっと蓋をしてきたのでしょう。
父「俺の経験は普通じゃなかった。だから俺が普通だと思うことも息子には重かったのか。」
お!あんなに受け入れられなかったのにちょっと変わったぞ。
父「ただな。親としては子供はいつまでも子供。心配するのは当たり前なんや。」
僕「当然です。お兄さんが少し拒絶しすぎな部分もあると僕は思います。」
父「しかし、病気を治すのが今は一番や。お互い会ってしまえばやはり衝突する。だから会わない方がいいだろう。」
僕「お父さんの中での結論ですね。それはお兄さんにお伝えしますね。」
僕は早くお互いが話し合った方がいいとは思いましたが当人同士の答えが今の正解です。
僕は同じ失敗を繰り返さないためにこう言いました。
僕「お父さん、最後に僕からお願いがあります。これだけは受け取ってください。
これは裁判ではありません。お互いがどう思っているかに良いも悪いもありません。
僕はお父さんもお兄さんも間違っていないと思います。
ただただお互いの受け取り方や考え方が違っただけ。
きっとお父さんこう思うと思います。
そんな受け取り方をされてしまったのなら自分の育て方が悪かったのではないか。
お父さんの中に白黒はっきりさせたいのと正しいか正しくないかの判断基準があります。
どちらかと言えばマイナス思考だし自己肯定感が高くないので心配しすぎるところもあります。
でも、、、そんな自分を責めるのはやめてください。悪いと思わないでください。
お父さんはお父さんなりの正義があった。それは間違いじゃないです。
お父さんが自分が間違っていたと思ってしまえば今後お兄さんと生産的な話ができません。
ただ認識がずれていてそれが積み重なって事が大きくなっただけです。」
あの強くて正義感の強いお父さんの表情が一瞬違って見えました。
涙をこらえているように見えました。そしてお風呂へ向かって行きました。

いよいよ最後の仕事

お兄さんの気持ちは全部お父さんに伝えました。
それを聞いたお父さんの気持ちや意見ももらいました。
お父さんは彼なりの最善の結論を出しました。
あとはこれをもう一度お兄さんに伝えに行くだけです。

時は1/4のこと。7日ほど妻の実家に滞在しましたがこれで帰省します。
この日はオギーの実家に行くことになっていたので道中、お兄さんの家に寄ることにしました。

いよいよ次回は最終章。
この仕事の仕上げをまた書きますのでお待ちくださいね。